IBM ThinkPad X21
修理レポート





2005年7月18日

ある頃から、液晶画面を倒そうとすると微妙な引っかかりを感じるようになり、ついにヒンジ付け根部分のベゼルが割れるに至って、ヒンジを交換することにした。



割れて変形してきた液晶画面左下部のヒンジ部分


長年のThinkPadユーザーならご存知かと思うが、IBMは製品公開が最も進んだメーカーの1つで、個人相手でも保守部品を販売してくれる。
某S社のようにメモリ交換でもサービスセンター対応で、ユーザーが独自に交換した場合は保証の対象外、などと狭量なことは言わない。
何せ普通なら門外不出のメンテナンスマニュアルですら、IBMは自社のサイトで公開しており、自由にダウンロードできてしまうのだから実に偉い。
メンテナンスマニュアルのおかげで、エラーコードの意味や故障箇所の特定、セルフチェック、分解手順、部品番号まで分かる。
そのため、ちょっとした故障なら自力で対処できるし、時によっては諦めてメーカーに返送する気にもなる。
それ以外にも理由はあるが、とにかくそんなこんなで15年近くThinkPadを使い続けてきた。
おかげで故障もそれなりに経験したが、対処の方法も身に付いたので、迷わずThinkPadユーザーの駆け込み寺「IBM 部品センター」へ電話することに。(ちなみにIBM 部品センターの電話番号は03-5445-0365、営業時間は土日祝を除く午前9時〜12時と午後1時〜5時半。)

電話するとThinkPadの型番と部品番号を聞かれるので、予め控えておくと素早く注文できてよい。
型番とはThinkPadの底面にあるTypeと書かれたもので、"4桁-3桁の文字列"(私のX21の場合"2662-64J")がThinkPadの正式な型番である。
ちなみにTypeの後に書かれているS/Nとはシリアル番号の略称で、"xx-xxxxx(2桁-5桁)の文字列"がそれに該当する。
次に部品番号を伝える。
メンテナンスマニュアルに記載されているP/N(パーツナンバー)を言うと、電話の向こうで端末をたたき、料金と大体の納期を教えてくれる。
注文したのは

 04P3169:LCD ヒンジ\3210
   (交換が必要なのは左側だけだが、左右両方でワンセット)
 04P3174:LCD BEZEL\1860
   (交換しなくても実害はないが見た目が悪いので交換)

の2つ。
これに送料1000円が加わって、税込みで計6373円。

最後に連絡先を聞かれるので、電話番号・FAX番号・氏名を伝える。
正式な注文はIBMから送られてくる"サービス部品購入申込書"に記入して送り返さないと完了しないので、FAXがあると手続きが素早くできてよい。
FAXがない場合は郵送になってしまうので、納品まで最短でも一週間かかってしまう。
逆に、FAXとオンラインバンキングを併用すれば、小1時間で全ての手続きが完了する。
普通はこの後、代金の振り込みや申込書の説明があるんだが、要領よく受け答えしたせいか、IBMの担当者もそれとなく悟ったらしく、
「この後の手続きはご存知ですよね?」
「はい」
で約2分で申し込み完了。
ちなみに、この後の手順だが、FAXがある場合はIBMに電話した後30分ぐらいで"サービス部品購入申込書"が送信されてくる。
それに部品代振り込み口座と送料込みの代金が書かれているので、取り急ぎ代金を振り込む。
銀行窓口やATMで振り込んだ場合は振り込み記録が、オンラインバンキング経由の場合はキャプチャー画面が必要になるので、しっかり保存しておくこと。
最後に、購入申込書に住所・氏名・ThinkPadのシリアル番号を記入し、振り込み記録を添付してIBM部品センターにFAXする。(郵送でも可)
これで部品が届くのを待てばよい。申込書には納期3週間以内と書かれていたが、IBMの納期は安全係数が10倍なので(笑)、あまり気にしなくてもよい。(実際3日後に宅急便で配達されてきた)

以下、交換手順についての記録。





1,IBMのサイトからThinkPad X21 保守マニュアルをダウンロードする。

2,マニュアルに従い、バッテリーパック、ハードディスクドライブ、キーボードアッセンブリー、LCDアッセンブリー、
  フロントベゼル、の順で分解する。この時点で挫折する人は諦めて素直にIBMへ修理に出すこと



フロントベゼルを外すと、問題の部分が露わになる。ヒンジの内部機構が露出してしまっている。



ヒンジは赤丸のネジを外すと難なく取り外せる。



新しいヒンジに取り替え、元の手順で取り付ける。



ベゼルは変形して欠けただけだが、折角なので交換した。



ちなみに、保守部品が入っていた箱には、生産年月日と思われる数字が印刷されているのだが、ベゼルは2003年10月20日、ヒンジに至っては今年の4月7日と、まだ賞味期限前である。(ぉぃ
依然としてX20シリーズユーザーが多く、また壊れやすい部品でもあるのだろう。