シグマリオンがやって来た





2002年11月12日

今更ながらシグマリオンIIを手に入れた。

実は旧来のパームユーザーでもある。
満員電車の中で、片手に吊革、もう片方の手にパームを持って、クリップニュースを読んだり、ポケットからサッと取り出してメモする、といった用途には最適である。
しかし基本的に入力手段はグラフティしかなく、グラフティそれ自体は素晴らしい手書き入力システムだけど、長文や大量の情報を入力するには向いていない。
特にメールの受信は便利だけど、返事を書く段になると、
電話して直接返事した方が早いんじゃないかと思うことたびたび。
例の折り畳みキーボードも買ってみたけど、平らなところじゃなきゃ使えない。
膝の上なんかで無理矢理キーボード入力すると、タブキーや左シフトキーを押した次の瞬間にキーボードが真ん中から半分に割れて、使いにくいことこの上ない(<分かってて実行するなよ)。キータッチはノートパソコンよりいいだけに、非常に残念だった。
パソコンを持ち歩けば最強装備だけど、こちらは常にバッテリーライフがネックとなり、しかも1日持ち歩くとそれだけで疲労度が倍増する。
ケータイメールは非常に便利だけど、あの小さい画面とにらめっこするのは気が滅入るし(しかも老眼気味で見にくいし)、何よりケータイはデータの双方向性が全く考慮されておらず、ケータイのためにわざわざデータを加工したり、パソコン側で編集作業を伴う。
いつでもどこでも思い付いたときに気軽に文章を入力でき、メールチェックして返事もすぐ書ける、そんな端末を探していたところに、初登場第1位!で現れたのがシグマリオンII(以下、シグマリオン)だった。


Kantama's 電脳 Gadgets

IBM ThinkPad X21
NTT DoCoMo Sigmarion II
Palm Computing PalmVx




シグマリオンの導入となったきっかけは、

 1,在庫処分となったらしく、定価59800円が半額以下の23000円で入手できた。
 2,シグマリオンでH"端末を使えるようにするデータ通信カードがアイオーデータから出ており、しかも手頃な価格になった。
  (発売当初定価12800円が今では半額)
 3,キーボード付きで小型軽量、メールとちょっとした文章入力ができ、バッテリーが1日保つ機種はシグマリオンしかない。
  (最近はポケットPCが主流で、ハンドヘルドタイプは少ない)
 4,CFメモリカード経由でノートパソコンとのデータ連携が容易。
  (パソコンと同期を取らないのでActiveSyncなんか必要ない。ついでにOutlook大嫌い。)


シグマリオンは初代シグマリオンを含めば2年以上前から売られており、新しい機種でも何でもない。
しかも
嫌いなDoCoMo製(中身はDoCoMoより更に数倍嫌いなNEC製)だから、ライバルのDDI PocketのH"は全く考慮されておらず、初代シグマリオン発売からずっと興味の対象外だった。
興味がなかった背景には、以前モバイルギアのR530を一時期使っていたことがあり、その中途半端なスペックとノートパソコンとの棲み分けが難しく、Windows CEにあまり良い印象を持ってなかったことも挙げられる。
しかし、これまでネックとなっていたいくつかの点が解消し、晴れて電脳ライフの隙間を埋めることになった。
これでHPの更新も
多少は早くなるかもしれない、多分。

ゼロハリバートン調のメタリックな外観。
一見PDAに見えないので、人前で取り出すと注目を浴びます。
しかし飽くまでもデザインがゼロハリで、シグマリオン本体の強度は普通のPDAと同じです。
象が踏んでも壊れない・・・わけじゃないです。人が踏んでも壊れます。(多分)
ワンポイントアクセントとなっているゼロハリロゴ。
ちなみにこの部分が光るとか、押すと何かが飛び出すとか、そういう仕掛けはありません。
画面を開いたところ。
キータッチもこのサイズとしては良好で、画面も初代シグマリオンよりずっと見やすいです。
ただ、キー配列が不規則で、慣れるまで苦労します。


早速シグマリオンの環境構築と相成ったわけだが、このシグマリオン、他の携帯端末と違ってDoCoMoが販促の一環として発売した機種だから、内蔵ソフトが非常に少ない。
極端なことを言えば、メールさえ使えればDoCoMoはいいのだから。
そうは言っても、普段シグマリオンを使う上で、英和・和英辞書がないのは困る。
そこでまず辞書の導入なんだが、正規に辞書ソフトを買うと1万円以上の出費は避けられない。
折角シグマリオンを安く手に入れたのに、それでは意味が半減する。
そこでフリーウェアを探して、足りない部分は自分で何とかすることにした。
辞書検索ソフトをWEBでざっと調べたところ、PDIC(Personal Dictionary)が有名なのでこれを使うことにした。
これは紙の辞書で例えれば外側の表紙とインデックスのみ。肝心の中身は別途手に入れる必要がある。
中身は、昔買ったソニーのData Diskman用辞書CDを流用する計画だった。
これを何とかして使おうと悪戦苦闘したが、どうしてもデータコンバートができず、結局丸1日かけて玉砕。
明けて翌日、別件でハードオフに立ち寄ったところ、普段滅多に見ないジャンクコーナーのフロッピーディスク箱(得体の知れないディスクがゴチャゴチャと放り込んである)を見たら、な、なんと、そこにあったのは電子辞書ディスク、
しかも英和・和英辞典!!(って、なんだか大嫌いなテレビの安物ドキュメンタリー番組みたいな展開だな)
フロッピーは一律1枚100円で、店員はフロッピーディスクと電子辞書のカートリッジの区別が付かなかったのだろう、未開封の電子辞書ディスクも100円で売っていた。これ千載一遇と言わずして何と言おうか。早速105円を払って家に飛んで帰る。
昨日あれだけ苦労した辞書データコンバートが、今回は1時間ほどで完了。
変換データにかなり欠損を出しているけど、細かい用例は必要なく、主に単語の意味さえ分かればいいので、これで取り敢えず使ってみることに。
(後日、欠損はほぼ解決しました)
ちなみに今回入手した電子辞書、マックの付属アプリの1つだったらしく、その名もパフォーマ辞典。(笑)
しかし、学者や専門家の英知の結晶でもある辞書が、たった100円というのは、バチ当たりかもしれない。
それはともかく、23000円プラス で数十万語も収録された辞書が手に入ってめでたしめでたし。

次に、パソコンでできてパームでなかなか実現できなかった、リアルタイム列車時刻表を何とかしたい。
田舎に住んでるから、電車を1本逃すと次は20分待ちということがあるから、乗り換え情報がその日の晩御飯の時間に大きく影響する。
パームではわざわざ有料の乗り換え案内(PDA版)を使っていたが、ダイヤ改正ごとにアップデートするのも割に合わないし、そもそもPDA版は時刻表のみで乗り換え案内はサポートしていない。
これを可能にするのが、Windows CEのメリットだろう。時刻表検索ソフトも時刻表データもフリーで公開され、それがそのまま使えるのだ。
実はWindows CEに興味がなかった時も、この時刻表検索だけはパームより簡単に導入できてうらやましかった(辞書はパームに標準付属だったから困らなかった)。
時刻表検索ソフトにはいくつかあるが、データの汎用性と入手の容易さから、Next Trainを選んだ。
時刻表作成ソフトは、文句なしにTrainConv Explorerがお奨め。
時刻表サイトから時刻表データを一発で作成できるから、作者の方にお歳暮を贈りたいほど感謝している。
時刻表検索ソフトで一番のネックが時刻表データの更新なのだから。

しかし、シグマリオンの最大のネックはコレだろう。>カスタムメモリ
カタログには16MB(ユーザ使用可能領域最大約
14MB)とあるが、購入時にカスタムメモリを見ると



 空きメモリ:1492KB



なんやねん、これ!?!?
一桁違うやんか!
(<びっくりするとつい出てしまう大阪弁)



これを見たとき、自分の目を疑いましたよ。
14MBと1.4MBじゃ点が1つあるかないかの違いですけど(<そういう問題じゃない)、これって
"豪邸6LDK駅徒歩1分"の物件を見に行ったら、高架線路直下にある4畳半の部屋が6部屋、それに食堂とその片隅にソファーが置いてあるだけの、一昔前の独身寮アパートだった、というぐらい違う。
このカスタムメモリ内にあるデータ(アプリ)を全部削除しても、シグマリオンを使うことはできるけど、実際問題としていろいろ不便なことが起きるのは確か。
こういう"できないこともないけど、実際問題として不可能"という確信犯の宣伝はやめてもらえませんかね?
で、一旦バックアップを取った後、「ATOK・運用アシスタント・AutoWebRecorder・Default Info下のATOK・運用アシスタント・AutoWebRecorder」以外を全部削除!
これで約9MBの空き容量を得られる。ここに容量を食う辞書ファイルを移動することで本体RAMに余裕ができる。そ
うすればプログラム実行用メモリにも余裕ができるし、メールを大量に受信しても安心である。


さて、後は簡単にスペックの紹介を。

●CPU VR4131-200MHz
 中身がNEC製なので、CPUもしっかりNEC製です。
 現状では十分な処理速度です。パソコンのCPUになぜギガ単位のクロックが必要になるのか、むしろそっちの方が疑問。

●ディスプレイ 640×240ドット 6万5536色表示6.2インチHPA液晶
 決して見やすいサイズじゃないけど、画面が大きくなれば本体も大きくなるから、これは仕方ないところです。

●RAM 32MB
 預金残高とメモリはいくら多くても全然困らないけど、通信端末として開発された製品としては十分なメモリ容量かと。

●フラッシュメモリ(カスタムメモリ)16MB
 これは先にも書いたとおり、嘘じゃないけど実際は1.4MBほどしかない。

●コンパクトフラッシュスロット TypeII×1
 CFスロット用製品が幅広く使えるので非常に便利。LANやGPSが使えるだけで、応用範囲はぐっと広がる。
 DoCoMoユーザーならこれで問題ないけど、ライバルのH"を使うとなるとデータ通信カードがスロットを占拠するため、ちょっと不便。
 データ通信カードとLANカードと128MB CFカードの3枚を排他利用する必要がある。
 データ通信カードとLANカードを同時に使うことはあり得ないが、CFカードはバッティングするケースが多々ありそう。通勤電車の中で音楽を聴きながら同時にメールチェック・・・ということはできない。

●携帯電話/PHS用接続コネクター×1、FOMA端末接続コネクター×1、シリアルポート×1、赤外線通信ポート(IrDA1.0準拠)×1、ステレオヘッドホンジャック×1
 これらのうち、一番実用になるのはヘッドフォンジャックだけ。(爆)
 その他はDoCoMoユーザーには便利でH"ユーザーには全く必要ないものばかり。
 尤も、接続ケーブルは全てオプションだから、DoCoMoユーザーだからといってすぐ使えるものじゃないけど。(DoCoMoも結構セコい)

●使用可能時間 非通信時=4.5〜10時間、通信時3〜5時間
 ノートパソコンにも、同等の使用可能時間のものがあるけど、あれは条件をかなりシビアに設定した場合の最大駆動時間であり、実際はその数分の一しか使えない。
 その点Windows CEは消費電力が少ないこともあって、実際の使用可能時間に近い数字となっている。
 さすがに通信時は電気を余計に食うから使用時間が短くなるけど、朝から晩までシグマリオンで仕事をする人はいないから、ほぼ1日使えるかと思う。
 出先でバッテリーの残量を気にしないで済むのは、精神衛生上非常によろしい。

●本体サイズ 幅189×奥行き107×高さ27mm
●重量 約500g(電池含む)
 初代シグマリオンは底面に出っ張りがあったけど、2代目はそれが解消されてすっきりした。
 重量は適当で不満はない。従来携帯していたパームとオーディオプレーヤーをシグマリオンで兼用すれば、ほぼプラスマイナスゼロといったところか。


さて、続きはシグマリオンの周辺機器をご紹介(の予定)。



2002年11月21日

adresの企画モノがなかなか大変で、こちらまでなかなか手が回りません。(^^;

さて、シグマリオンの周辺機器群です。
取り揃えたのは、H"通信カード、CFメモリーカード、LANカード、ソフトケースです。
あと、職場用にACアダプタを1つ購入しようと考えています。
電車通勤上で音楽聞きながらメールチェックして原稿書いていると、往復3時間の通勤時間でバッテリーがかなりヤバいんですよね。
嗚呼、バッテリーライフの長いCEでも苦しい通勤時間かな。(^^;



何がともあれ、真っ先に購入したのがこれ。
DoCoMo専用のシグマリオンでDDI-PのH"を使えるようにしてくれる魔法のカード。(ウソ)
本来シグマリオンはPin-m@sterなどDoCoMo製品との併用を前提に販売されている通信端末で、本体だけ安く買われて、通話料を他社に払われたんじゃかなわない。だからDDI-PのCard H"なんか認識しないようにプロテクトがかけてある。しかし何事にも抜け道というものはあるもので、PDA向けデータ通信カードのCFDC-9664Pはプロテクトがかからず、H"もつなげてしまう。ちなみに、H"以外にも、携帯電話各社の接続ケーブルも同梱してあり、これ1つでケータイは全てOK。しかもシグマリオンだと、ドライバなしに差し込むだけで即使える。さすがはアイオーデータ、細かいところまで気が利いてます。
シグマリオンとH"はあるのに、メールチェックできないという悲劇を招きますので、専用接続ケーブルを常時携帯しておく必要があります。満員電車の中でメールチェックする時、このケーブルを取り出して配線するのがちょっと面倒。
購入価格5780円+消費税。



CFメモリーカードって、本当に安くなりましたねぇ。初めて買った15MBのCFメモリーカード、確か2万円ほど払った記憶があります。今じゃ128MBで7280円@ヨドバシカメラ、ですよ!!
で、この128MBには、音楽ファイルと原稿を保存してあります。(アプリは全てカスタムメモリ)
母艦のThinkPad X21にもCFスロットがあるので、データのやり取りをするにはCFメモリカードが一番楽なんです。
ちなみに、Windowsマシンだと128MBなんてあっという間に消費しますが、CEマシンだと結構使いでがありますね。
CD2枚分のデータはさすがに無理ですが、CD1枚分の曲と原稿、原稿の資料各種を全部放り込んでも、まだ余裕があります。




自宅や会社で直接LAN接続できるように購入したのがPCIのCF-10T。
いわゆる"ブタの尻尾"が必要なく直接RJ-45がつなげるので、他社のものより若干割高でもこちらを選んだ。
思ったよりコネクタ部分が大きく、LAN接続時は取り回しが結構不便だったりする。
しかしシグマリオンはCF-10Tもドライバなしに認識してくれるからありがたい。
購入価格:2780円+消費税。





シグマリオン専用ケースというのが売られているそうだが、高価なケースを使う気はないので、取り敢えずダイソーでソフトケースを買いました。
これは横幅はピッタリなものの奥行きが深いので、もっとしっくりくるケースが手に入るまでの暫定措置です。
シグマリオンは常にカバンの中だから、ケースに入れておかないとキズだらけになるんですよね。
購入価格:もちろん100円+消費税。




しかし、気が付いたら私の所有マシンって全てH"端末につながるんですね。
ケーブルを1本にまとめることはできないもんだろーか?(^^;
ま、1つのケータイに全て集約しているあたりに、合理性を追求する性格が実によく表れてますな。