SANSUI CD Player CD-α7 Repair Report







2003年12月14日

CD-α617DRのリモコン欲しさに、Yahoo! オークションでサンスイ製のジャンクCDを格安にて落札しました。
CD本体はジャンクだったものの、リモコンが未使用新品同様だったので、リモコンだけ手に入れたら本体は処分するつもりでした。
しかし症状が音飛びと再生ノイズという、割と簡単に直せそうなものだったため、片手間に修理して遊んでみることにしました。
ちなみに元オーナー曰く平成7年6月購入とのこと。
物量投入のバブル時代から、一転してローコスト一辺倒の時代に作られたものなので、製品寿命の可能性もあります。


●音飛びの問題


再生を始めると、振動を与えなくても再生箇所が頻繁に移動してしまう。
これは多くの場合、CDピックアップレンズの汚れが原因なので、外筐を開けてレンズをクリーニング。
あまり力を入れすぎると破損するので、何度もやさしく撫でるようにして汚れを取る。
前オーナーはヘビースモーカーだったらしく、ヤニがかなり付着していた。


ついでに、ピックアップレンズの移動レールをクリーニング、そしてグリスアップ。
ピックアップの移動がスムーズになったのを確認して、再度再生。
今度は音が飛ぶこともなく、トラックの移動も多少速くなった。ま、こんなところでしょう。

ちなみに、メカはローコストなギアタイプで、ソニー製ですよね、これ?




●再生ノイズ

無音状態では発生せず、音量が大きくなるとそれに比例してパチパチというノイズが聞こえる。
うーん、何だろう、これは・・・・。
試しに光出力で再生してみたところ、こちらも症状変わらず。
ということは、ピックアップからD/Aコンバータまでの間に問題があるということになる。
そこで基板上にある唯一のVRを調整してみる。


基板にはRFセクションとあり、VRにはFOとマーキングされているので、ピックアップのFOCUSに間違いなかろう。後で元に戻せるよう、VRに印を付けておく。
左右に微調整してみたものの、残念ながらノイズの改善は全く見られない。

さて、どうしたものか。
オシロスコープを引っ張り出してきて、回路を追いかけるのも一興ではあるが、そこまでして直す気力も時間もない。
試しにもう一度レンズクリーニングを行ってみたが、(当然ながら)変化なし。
こうなると簡単に調整できる最後の手段は、レーザーの出力調整以外にない。
滅多に触るところではないので、メーカー側でもVRをしっかり固定してあった。
長い調整ドライバを使って、CDを再生しながら出力を調整。電源100Vラインがむき出しなのでやや危険。
ドライブユニットを筐体から取り外して調整すれば、安全で確実であることは百も承知なんだが・・・・。


VRを回すと、ある箇所でパッとノイズが消えた。
そのまま回し続けると、今度は異音と共に再生停止。ちょっと行きすぎたらしい。(^-^;
今度は逆に回し、ノイズが消えて、またノイズが聞こえるポイントを確認。
ノイズが聞こえなくなるポイントの更に中間点を追い込んでいく。
結果的にノイズはこれで解消。
原因は分からないが、レーザー出力が規定値を外れ、再生できるギリギリの状態になっていたらしい。
ちなみに赤線は、今回動かした向きと角度。


これで修理完了。(^o^)v
ゼロコストで修理できてめでたしめでたし。
どうせ必要のないCDプレーヤーなので、CDプレーヤーを欲しがっている同僚か知人に譲渡予定。
折角なので、簡単に商品紹介でも・・・・。



内部写真。
ミニコンポサイズでこの集積率。
もはやCDプレーヤーっていくらでもコストダウンできる商品なんですね。
かつてのようにオーディオ用パーツなんか1つもありませんし、全てが簡素化されています。



ちなみにメイン基板裏側。
D/Aコンバーターを除くキーコンポーネントICは全てソニー製。
一番手前にある小さなICがD/Aコンバーター。




D/AコンバーターはΔΣ方式だそうです。
と言っても、この程度のコンポを買うユーザーには何のことかサッパリでしょうけど・・・・。



で、こいつがD/AコンバーターIC。
一時期メジャーだったNPC製Bitstream converter Sigma-Delta方式 SM5874 ですね。


このCDプレーヤーで、一番コストがかかっていると思われるパーツがこの電源基板にあるニチコン製Great Supplyブランドの電解コンデンサ。(笑)


背面出力端子群。
アナログ・光・シンクロの3本立ては617DRと同じです。


ちなみに、外筐を軽く拭いただけでこれだけのヤニが・・・。┓(´_`)┏
これではレンズが曇っても仕方ありませんね。
タバコの煙はCDプレーヤー内部にも侵入し、トレーやFL管までヤニで汚れていました。


-- The End --