AD-3/3S


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R1.2
型番:AD-3S(上)・AD-3(下) 定価:43000円 発売:1979年?

● AD-3/3Sの概要

adres unit 2代目モデルです。
adres回路をIC化したため、基板は非常にコンパクトになり、本体横幅はフルコンポサイズ(420mm)でありながら、回路基板は1枚で幅約30センチしかありません。
ポータブル型のAD-15と基板を共通化したため、背面にはDC 12V電源端子も付いているのが特徴です。
ややこしいのは型番で、S付きがシルバーで、無印がブラックです。
しかし同時期に発売されたAD-15は、無印がシルバーで、15Kがブラック(KuroのK?)となっています。

● AD-3/3Sの仕様

電源:AC100V 50/60Hz共用
消費電力:5W
チャンネル数:2チャンネル(録音再生切換え)
入力インピーダンス:50kオーム
基準入力レベル:150mV(アドレス基準レベル)
基準出力レベル:150mV
負荷インピーダンス:10kオーム以上、内蔵発振器 1kHz 150mV(アドレス基準レベル)
周波数特性:エンコード(REC)、デコード(PLAY)において20Hz〜20kHz±1dB
入力換算ノイズ:-100dBm以下
歪率:エンコード(REC)、デコード(PLAY)において0.15%以下(アドレス基準レベル)
アドレス効果:最大録音レベル(1kHz) 約7dB改善
         ノイズレベル (10kHz)30dB以上低減、(1kHz)20dB以上低減、(100Hz)17dB以上低減
         歪率(400Hz,0dB)約2分の1に改善
外形寸法:420(幅)×57(高さ)×205(奥行) (ゴム足、ツマミ含む)
重さ:2.3kg
付属品:接続コード(PIN - PIN) ×2  調整用ドライバー ×1


CAL信号発振器とレベル調整用インジケーター、FM放送の19kHzパイロット信号フィルター(MPX)スイッチが並んでいます。
レベル微調整VRがマイナスドライバでないと回せないため、後継のAD-2では小さなツマミに形状変更されています。
一度プリセットしたら不用意に触らないように・・・という配慮だったのかもしれませんが、使いにくいことは確かです。

インジケーター群の右側には、録再切換えツマミと録音ボリュームがあります。

AD-3の特徴の1つ、12ボルトDC電源端子です。
これはポータブル型のAD-15と全く同一の回路基板を使っているため、据え置き型のAD-3にもDC電源端子が残っています。


ライン入力・出力端子です。
左側2チャンネルをプリメインアンプへ、右側2チャンネルをカセットデッキにつなげます。

機種銘板です。
社名がまだ東京芝浦電気です。
僅か5Wしか電力を消費しないところに時代を感じます。

外筐から本体を抜き出したところです。
左1/3がほとんど空間になっているのは、ミニコンポサイズのAD-15と基板を共用したためです。
AD-3はDC12Vの他に100V AC電源回路を追加してあります。

基板拡大写真です。
白丸がadres専用IC・TA7605Aです。
このICのおかげで、回路も部品も大幅に減らすことができました。
このICは、最終モデルまで一貫して使われることになります。

どうでもいいことですが、adresロゴがAD-3ではプレートはめ込みでした。
それなりのコストアップだったと思いますが、adresのロゴにわざわざプレートを使う辺りに、東芝のadresに対する意気込みを感じます。
尤も、AD-3以後は外筐にプリントとなりましたが。

取扱説明書は、AD-3とAD-15の共通となっています。
しかも冊子形態ではなく、四ツ折りです。

取扱説明書には製品の特徴や使い方だけでなく、adresの動作原理も解説されています。
adresの概要が簡潔にまとめてあって、今では貴重な資料です。

AD-3Sの商品パッケージです。
全面銀色にadresのテーマカラーである緑色を使っています。
パッケージにまで「デッキからテープ雑音を追放するアドレス」とセールストークを入れちゃうのはご愛敬か。

当時の広告です。
アドレスポストという、adresや商品に対するQ&Aコーナーが懐かしいです。
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