AD-2


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R1.3
型番:AD-2 定価:40000円 発売:1979年

● AD-2の概要

AD-3の後継機種で、AD-3より3000円安い40000円でした。
中身はAD-3とほぼ同一で、相違点はDC12V電源端子の廃止と、フロントパネルにOutputボリュームが追加されたことです。
色はシルバーのみで、ブラックはリリースされなかったようです。

● AD-2の仕様

電源:AC100V 50/60Hz(AC電源専用)
消費電力:7W
チャンネル数:2チャンネル(録音再生切換え)
入力インピーダンス:50kオーム
基準入力レベル:150mV(アドレス基準レベル)
基準出力レベル:150mV(アドレス基準レベル)
負荷インピーダンス:10kオーム以上
周波数特性:エンコード、デコードにおいて20Hz〜20kHz±1dB
歪率:エンコード、デコードにおいて0.15%以下(1kHz)
最大録音レベル:1kHz、7dB改善
ノイズリダクション効果:10kHz 30dB以上、1kHz 20dB以上、100Hz 17dB以上
外形寸法:420mm(幅)×57mm(高さ)×202mm(奥行)
重さ:2.3kg


CAL信号・レベル調整用インジケーター・FM放送の19kHzパイロット信号フィルター(MPX)スイッチの配列もAD-3と同じです。
レベルツマミが、マイナスドライバを使わないと回せなかったAD-3と異なり、一応指で回せるようになりました。(非常に回しにくいですが)
REC/PLAYのモード表示LEDが追加されています。
これは遠くから見てもモードが区別できるように追加されたのでしょうか。

REC LEVELボリュームの左に、OUTPUT LEVELボリュームが追加されました。
そのため、AD-2とAD-3を上下に並べると、OUTPUT LEVELツマミの分だけインジケーター部分が左に寄っています。

内部写真です。
相変わらず横幅の1/3は空間です。

基板部分のUPです。
REC/PASS/PLAYの切換えスイッチがAD-3と異なっていますが、基本的に同じ回路です。
OUTPUT LEVELが増えた分、配線も増えた印象です。

前作AD-3から採用されたadres IC・TA7605Aです。
これ1つでエンコードとデコードの機能があります。
ただし同時には使えないため、同時モニタするには左右2ch×2(録再)=4個のICが必要です。(だから同時モニタ可能なAD-4系には4個のTA7605Aが使われている)

リアパネルもほぼ前作と同じです。
ただし、ビギナーでも配線接続しやすいよう、英語ではなく日本語で「アンプ」「デッキ」と表記してあります。

リアパネルにこんな表記があります。
でもリアパネルだと見えないんだけど・・・。(^^;

機種銘板です。
消費電力がAD-3より2W増えています。
おそらくOUTPUT LEVEL回路の追加分でしょう。
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